寝だめってできるの?睡眠医学最前線!睡眠負債の話。
いわゆる「寝だめ」はできるのか
こんな話、聞いたことありませんか?
また、こんなセリフを、自分が言ったことはありませんか?
スタンフォード大学の西野先生によると
今、睡眠医学が実は「熱い」んです。
西野先生は、スタンフォード大学医学部の精神科教授で、睡眠医学を専門としておられます。
「スタンフォード大学医学部の教授」とひとことで片付いていますが、
日本人が、「アメリカの大学で教授になる」というのは本当にすごいことです。
また、西野先生は「睡眠研究の第一人者」と言われています。
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これは、左から順に古い本になっています。一番左の本は、一時期とてもはやっていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
本を読む前に最低限のポイントをおさえましょう
この3冊の本、どれも面白いんですけど、最後のなんてCD付きで、どんどん優しい本になっていっています。それぐらい、この知識が大事で、世の中へ広めたいという考えなのだなと思います。
そこに書いてある要点を、せっかくなのでひとつずつ確認していきましょう。
寝だめは、できません
残念ながら、「寝だめ」ってできないんです。
だから、前の日にどれだけ多く寝ていたとしても、今日もきちんと寝ないといけないんですね。
現代人は、眠る時間が少なすぎる
適切な睡眠時間は、男女ともに7時間
7時間、寝ていますか?
朝6時に起きて支度をして出かけるとしたら、11時には寝ていないといけない。
どうですか?あなたはできていますか?
これを一番知っていて欲しい最重要事項
これを、「睡眠負債」と言います。
日本人の大人では、この「睡眠負債」を抱えていない人はいないと言われています。
また、睡眠負債がたまりすぎると「早死に」するという話もあります。
これは2003年と少し古い論文ではありますが、
「睡眠負債が糖尿病、高血圧などの生活習慣病、またうつ病へ影響する」
と書かれています。
そこで、最初のよくある話に戻ってみます。
これ、「今日は多少寝なくても平気」の部分はここまで読んできたら間違いだということが分かりますよね。
ただ「12時間ぐらい寝た」という部分、これは「負債を減らした」と取れるのです。
睡眠における「借金」は先払いではなく後払いで返していくもの
です。
ですから、寝られる時にしっかり寝て「睡眠負債を返す」というのはとても大事なことです。しっかり寝続けていくことで「負債を返す」ことができるからです。ちなみに、負債を返し終わった後は、「7時間」程度の睡眠時間に落ち着くことが多いです。
ただ、「なくなる」まで睡眠負債を返せる人は少ないですけどね。
まとめ
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西野先生の本は本当に読みやすくて分かりやすく書かれているので、是非読んでみてくださいね。