精神科のお薬、やめたくなったらどうすればいい?
精神科でお薬をもらっている
現在、どこかに通院先があって、「精神科のお薬」を飲んでいる方。
そんな方を対象にした記事になります。
あなたは「なんという病名」でお薬をもらっていますか?
ここで一番大事なのは、あなたがどんな病名でどんな薬をもらっているか、です。
- 統合失調症
- 躁うつ病(特に入院歴のある人)
- うつ病
- てんかん
上記に当てはまる人は、「お薬は減らせても完全にやめることは難しい」と考えてください。
特に「てんかん」の発作が起きたことのある方、お薬をやめることが命に関わる恐れがあります。
「そうか、じゃあ薬やめられないならいいや」という方はそれでもいいと思います。しっかり「継続するという意思」を持てるといいと思います。
でも「少しでも減らしたい」という思いがおありな場合は、この先に進みましょう。
まずは主治医に正直に気持ちを話してみよう
最初の一歩は、これです。
誰かに「そんな薬飲んでるの?」と言われたから?
薬を飲んでいることが「なんとなく不安」になったから?
そんな薬はやめた方がいいと書いてある本を読んだから?
まずは、理由も含めて、あなたがどうして「薬をやめてみたい」と思ったかについて、しっかり主治医の先生と話し合いましょう。
その結果、主治医の先生から「一度減らす方向で頑張ってみる」という提案をされるか、「あなたの病状では今は薬を減らしたりやめたりするのは難しい」と言われるのか、それは、今、画面の向こうにいるあなたの事情は私にはわかりません。
ただひとつ大事なことは。
「納得がいくまで話し合う」ことです。
あなたとあなたの病気について一番くわしいのは主治医
あなたが病気になってどのくらい経つのか、私は知りません。
でもそれは、目の前で話を聞き、思いを聞いて、処方箋をくれる主治医の先生は知っています。
「無責任にあなたを振り回す声や本」より「主治医」を信じましょう。
あなたの主治医は、薬を減らしてみたり、やめてみたりして、調子が悪くなっても見捨てたりしません。きちんと調子が戻るまで、対応してくれます。
一方で、「薬など全てやめてしまえ」と書いてある本の著者は、出版社は、あなたの病気が悪くなっても「いっさい」責任は取ってくれません。
どうしても納得いかない場合はセカンドオピニオン
主治医の先生と話し合って、でもどうしても納得がいかない場合は、セカンドオピニオンを利用してみましょう。
これは、保険が効かないので、原則としては「自費診療」になります。
(保険の範囲内でやってくれる病院もあるとは思います)
内科の先生に薬を減らしてもらって辛くなったら
最初の補足のところに、内科の先生などに「ちょっと不安を軽くする薬」や「ちょっと寝つきをよくするお薬」を出してもらっている人も読んで欲しいと書きました。
これは、非常にぶっちゃけた話になってしまうのですが、
内科の先生は「精神科の薬を扱うプロ」ではありません。
ですので「正しい減らし方」「しんどくない減らし方」を知らない場合があります。
餅は餅屋です。その時は内科の先生から紹介状をもらって、精神科のクリニックや病院に一度相談にいきましょう。
私の働いている病院でも、そうやってお薬がうまくやめられなくて、相談にくる人がいます。
絶対に勝手にやめないこと
その場合は、主治医との信頼関係も崩れてしまう可能性があります。
(そういう人はまあまあいるので、だから即!絶対に関係が崩れる、というわけではないですが、自分勝手に判断はしないことです)
まとめ
今回は、特に「精神科の薬」に限って、「やめたい時」の考え方についてお伝えさせていただきました。
以上になります。
注意!!
「お薬を使わないで治す方法がある」のいうのは、全てデマです!!
きちんと医師免許を持っている人が言っていても信じないでください。
(医師免許以外の国家資格・または無資格の人が言っているのは論外です)