発達障害の女子はこうして見逃される
発達障害系は男子に多いとされている
本当に、有病率は男子が多いのか?
「女子の」とタイトルされた発達障害とADHDの本
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6冊の本をあげさせていただきました。なぜ、こんなにたくさんの本が出版されているんでしょう?
確かに発達障害は過渡期で、いろいろな人(専門家・当事者)がいろいろなタイプの本を書いていて、どれを読むか迷ってしまいますよね。
ここにあげた6冊は、私が読んだことのあるどれもおすすめの本で、読み応えにはさまざまありますが、どれか1冊、と思われるならこの中からお選びいただきたいなと思います。
本当は、言われているよりももっといるのでは?
「発達障害」と銘打った本は多いのですが、
「男子の発達障害」というタイトルの本は存在しません。
その理由は、「男子の発達障害は「多い」と言われている通り、
子どものうちにキャッチアップされてフォローされていくけれど、
女子はフォローされずに成長してしまうことが多いから」です。
「発達障害女子」について研究が進んでいる
「より良いケアのために、若い自閉症スペクトラムの女性を特定してください」
「自閉症の女の子と女性(なかなか診断がつかないことでの悪影響を論じた論文です」
また、Twitterでは専門家がこの件について論じたツイートも見られます。
アメリカの約720名の4~20歳のASDの男女を対象とした調査で、どの年代でも、女性が気分(情動)の自己調節に関する困難を報告。情動的反応や、ジェンダーギャップに対する抑うつ気分が強く、女性ASDに関する理解が遅れている現状も影響している可能性を著者らは言及。https://t.co/D9DY0VyHVP
— IDE masakazu (@IDEmRes) May 10, 2020
(神経科学の専門家の先生です。また、このツイートから自閉症スペクトラム障害の診断が女子で遅れてしまうのは、日本だけの問題でないことがわかります)
私が診断をされたのも社会人になってからでした。発達障害の診断があればサポートが受けられたこと、ひょっとしたらあったかもしれません。
ではどうして見逃されるのか?女子の世界の闇
前述の先生も同様のツイートをされています。
しかし、女性ASDの方が、コミュニケーションの高さを示すのは、これは女性特有の環境の影響が大きいと考えられています。同調が必要とされる環境で身に着けたスキルが、特性を”カモフラージュ”していると言われ、海外で研究されています。
— IDE masakazu (@IDEmRes) May 10, 2020
女子社会での生活は究極のトレーニング
女の子が女子社会で生きていくことって、トレーニングなんですよ。
発達障害らしいことを隠すためのトレーニングになってしまいます。
以下で説明させていただきたいと思います。
- 女性の社会は「ことばによるコミュニケーション」が中心である
→保育園児・幼稚園児の女の子の口喧嘩でも、大人がびっくりする言葉を使ったりしますよね。 - 「ヒエラルキーに腕力や運動能力が関係しない」
→スクールカーストなどもありますが、男子と違って「足が早ければえらい」とかはありません。勉強ができる必要もありません。口が立つ人が、頂点に立ちます。 - そのため、どうしても「口喧嘩」「言葉での主張」のトレーニングを積んでいくのです。
その結果、「自閉症スペクトラム障害の女子は診断が遅れやすく、人生において不利益が多い」という話になるわけですね。
今後が期待される「発達障害女子」の早期発見
それでもやっぱり、早期介入が必要なのが発達障害です。
今後、研究が進んでいき、本当の有病率の差が世間に広まることを願います。
だってそれはひょっとしたら、1:1なのかもしれないのですから。
まとめ
こういうことでした。最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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