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インフルエンサー注目のサプリメントCBDをあえてお勧めしない理由

 

CBDについて

     
      

CBDというのは、カンナビジオールの略です。
わたしの以前の動画、
「大麻はどうして危険なの?」
という動画があります。

     
      

カンナビノイドというのは、
「朝から抽出されるものの総称」を言います。
60種類を超える抽出物が
大麻草から分離されます。

     
     

インフルエンサーも注目!

      
      
あの毒舌で有名なホリエモンすらも絶賛!
マナブさん・イケハヤさんなど
インフルエンサー注目のサプリメントCBD、
今回はおそらくくるであろう流行に先駆けて、
解説したいと思います!

      
      

結論から言っておくと、
わたしはあえてオススメはしません。
ここからは、わたしがなぜオススメしないのか、
についてお話ししたいと思います。

      
      
大麻の依存成分である、
「向精神薬」になるのは、
テトラヒドロカンナビノール(THC)
と呼ばれるもので、
違法な成分はこのテトラヒドロカンナビノールになります。
逆にTHC以外の成分は違法ではありません。
       
       

CBDの医薬品としての期待

       
        
CBDは、医薬分野では、
多発性硬化症という神経の病気の
抗てんかん作用などが期待されています。

     
     

結論として、CBDそのものに違法性はありません。

      
       
では、どれだけの効果が見込めるのでしょうか。
ここで、わたしは医学論文を調べました。
数え切れないくらいのAbstract(要約)を読みました。
      
      

サプリメントとして売ってあるCBDに
どんな効果が期待されているか?というと、
リラックス効果がありストレス緩和になる、
とのことで、
普段ストレスを溜めている人には
是非オススメしたいと言ったようなことが
書いてあります。

     
      
では、それを後押しする証拠はあるのでしょうか?
      
     
論文を検索した結果、
以下のことがわかりました。

CBDの医薬品としての期待
・小児の難治性てんかん(いろいろな薬を使ってもてんかんが治らない)に適応がある
・多発性硬化症のてんかんに適応がある
・今後、がんの疼痛治療に対して期待がある

これらの効果は、
「少ない用量から始めるものの、
最終的には高用量となり、
その高用量で効果が見られている」
ものばかりです。

      
      

気になる情報

    
    
そして、わたしが一番気になったのはこう書いてある論文です。

「高用量のCBDに対する安全性に対してはデータが揃ってきたものの、低用量のCBDに対する安全性・有効性ともに示すデータはない」
「タバコの煙を吸うのと似た肺損傷が見られる」

という記載でした。
       
        
ここで一般的な感覚で考えると、
「高用量で安全なら、低用量だって安全じゃないの!?」
という推理です。
       
       
しかし、現在一般に使われている
「ドグマチール」という薬は、
少ない用量であれば胃薬になりますし、
高用量になると統合失調症の薬になります。
用量によって作用が変わる薬って、あるんですよね。

      
      

結論と自分の経験

     
      

「わたしは今の段階ではCBDを推奨することはできない」

      
      
ということです。

ちなみに、私も自分でCBDを実際に試してみました。
私の場合、CBDでリラックス効果を得るのに、
500mgくらいかかりました。
私の場合組であれば20粒食べないといけません。
これは高用量です。

     
      

まとめ

サプリメントに効果を感じるかどうかは
人それぞれです。
でも、もし服用するのであれば、
それはすべて「自己責任」でお願いします。

今後、CBDにたいする科学的な証拠が多くなっていけば、
わたしは推進派に回るかもしれません。
あくまでも「現在(2020年12月)」の時点では、ということを付け加えておきます。

December 07, 2020 - posted by みずき@精神科医

 

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