発達障害を持つ女医がこころの病気と健康について語る。
よりすぐりの正しいことを発信して、どこまでいけるのかチャレンジするブログ
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私がブログを書き続けようとしている理由

 

ネットの医療情報は玉石混交

 
インターネット上の医療情報、非常に玉石混交です。
今から、いくつか例を挙げてみましょう。

「子宮力??」「子宮を温める??」

 

例えばこの本。子宮力って何ですか。しかも高められるらしいですよ。
それとは別に、「子宮を温める」も意味がわからないけどよく聞く情報です。
 


 
あ、これリンク貼ってるけど買わないでくださいね!(汗

子宮って、後腹膜臓器(お腹の中にあって背中側にしっかり固定されている臓器)なんですけど、どうやったら冷えるんでしょうか。
人の「体温」って多少誤差はあってもどこで測っても同じですからね。
「足先が冷える」とか「手先が冷たい」とかとはまた別の話ですよ。内臓が冷えるなんて。

「食べ物を変えればうつが治る??」

たまーに外来に来なくなってしまう人から聞く「うつ消しご飯??」というのも、
何だか怪しい話です。
 

うつは脳内のセロトニンの問題でなると言われています。
環境が原因なうつは「環境を調整」したら治るとか、ありますけど。
ガチのうつの人が食事療法だけで治るとか、さすがにないです。
あるならとっくに全国の精神科病院が入院食に取り入れてると思う。

「運動をすれば発達障害が治る??」

人間は死ぬまで「発達していく」ので、「発達障害」であっても発達していきます。
その過程で「今まで目についていた困りごと」が解消されることがあります。

でもそれは本人が成長して発達したから起きたことで、手柄を自分のおかげと思ってはいけません。
 

なんだろう。発達障害も食事で治るらしいですよ(汗
まあ、ご飯食べてたら子供は成長しますからね。
でもそれは「成長」であって「ご飯のおかげ」じゃないですよ。

ガンは放置すれば消える??治る??

 
ガン放置療法は有名ですね。

もう、この先生についての解説はいらない・・・と思いたいのですが。
元気にインチキクリニックを開業できているところを見ると、やはりまだまだ引っかかる人がいると思うんです。
 
ガンだったら、読むべきは絶対にこの本ですよ!!


 

一般人が情報を選別するのは大変!

でも、上にあげた本、書いてるのみんな医者なんですよ

医療とは全く関係のないお仕事につかれている方には、選別が難しいのではないか、と思います。

「医師」という肩書がついた人がエセ医学を述べる

 
医療職でない人には難しいのかなと思う理由は、

エセ医学を述べている人、だいたい「医師免許」持ってます。

要するに、医師免許を持っているか持ってないかが「判断材料にならない」ということです。

「精神医学なんてない」という医師までいる

 
何ならね、もう、精神医学なんてないって、精神科の病気は全部嘘、とか言ってる人までいるんです。


まあ、この人反ワクチン本書いてるけど自分の子供にはワクチンを打たせていたことが発覚して一時期消えてましたけどね。
 
最近は「放置したらガンが治る」とかいう本を書いてるので、近藤先生と親しくなったんですかね。
この「精神医学なんてない」というのはアメリカの宗教の影響があるようですが、
そのあたりは私は細かいことはわかりません。

「正しい」免疫療法と「根拠のない」免疫療法

 
これは、この記事を見るのが一番です。
自由診療にすがり急逝した乳がん患者の末路
 
この症例、旦那さんの気持ちを思うとやり切れないです。

反医療は虎視淡々とあなたを狙っている

 
これ、主に「反医療」だったり、「民間療法」だったりするんですが。
このあたり、「目的は金を稼ぐこと」なので、インターネット上では虎視淡々と「カモを探している」わけです。

見極める方法

 

では、どうやったらそういう人たちから逃げられるでしょうか?

「保険診療」かどうか

日本は、正しい医療にちゃんと「保険」が適応されています。
保険が使えるかどうかは大事です。

 
最先端の医学が世界最安で受けられるのが日本の仕組みです。

高額なセミナーはアウト

 

基本的にお財布に普段入っているような金額で足りないようなことを言ってくる人はダメです。
『○万円で●✖︎のことを教えます!』なんて、そんなことない!
そんなにいい情報があれば、ネットでタダで教えてくれる人が間違いなくいる!
(この数ヶ月で、世の中親切な人がYouTubeとかで本買わないとわからないことを教えてくれるとよくわかりました。)

あ、ここで言うのもアレですが、精神科であれば筑波大学の松崎先生のYouTubeがおすすめ。
(私のYouTubeチャンネルもおすすめしたいですが・・・)

正しい医療から引き離そうとする人は要注意

 

一番、こういった人たちのテンプレートケースは、
 
「正しい医療から引き離してくる」
 
ことです。正しい医療に接し続けることで「目を覚ます」ことをおそれているので、
正しい医療から引き離そうとします。

 

まとめ〜私がブログを書き続ける理由〜

正しい医療を発信したいから

あらゆる手段(Twitter、YouTube)で正しい医療を発信し続けることで、「エセ医学にいってしまう人を少しでも減らせないか」と考えているからです。
そのために、「私というキャラクター」を知ってもらうためにポコチャやnoteで自分という人間自体を発信しています。
(顔も出してます。まあ、身バレしたらそのときはそのときかなーと思ってます。)

 
せっかくTwitterが少しバズったので、これを契機にフォローしていただける人たちに、自分がこういう行動をとっている理由をお話しさせていただきたくて書きました。
最後までありがとうございました♪

June 26, 2020 - posted by みずき@精神科医

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